第4室 資料室 - 関連資料・図書の総まとめ

 

第1室では織田信秀・信長時代の尾張国についての基礎知識を確認、第2室では織田信長の父・信秀の事績を確認し、第3室で織田信長による尾張国の統一過程を確認してきました。

第4室では、第1室~第3室での確認のさいに参照した資料・図書について、整理しています。

 

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● 本歴史館が参照した資料・図書 - 読書案内を兼ねて

● 第4室の各ページの内容

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本歴史館が参照した資料・図書 - 読書案内を兼ねて

本歴史館の第1室~第3室では、多くの資料・図書から引用・要約を行っています。引用等は行っていなくても、内容を参考にした資料・図書も少なくありません。

一方、引用・要約を行っていても、それはその資料・図書の内容の一部だけであり、その資料・図書の内容の全貌をお伝えしたものではありません。

そこで、本歴史館を制作するにあたり、参照した研究書や資料について、それぞれどういう内容のものであるのかを、ご紹介します。皆様の読書案内としてもお役に立てていただくことを、願っております。

 

第4室の各ページの内容

第4室の各ページの内容は、以下のとおりです。 各ページの青いボタンをクリックすると、そのページに飛んでいきます。

 

4-1 『信長公記』 とその研究書

織田信秀・織田信長に関する同時代史料として、必ず真っ先に挙げられるのが、太田牛一『信長公記』です。『信長公記』そのもの、概要紹介書、研究書のうち、以下についての内容紹介です。

<『信長公記』とその研究書>
● 角川文庫版 『信長公記』
● 新人物文庫版 『現代語訳 信長公記』
● 『愛知県史 資料編14 中世・織豊』 (『信長公記 首巻』陽明本・天理本を所収)
● 藤本正行 『信長の戦争』 (初刊 『信長の戦国軍事学』)
● 和田裕弘 『信長公記 - 戦国覇者の一級資料』

 

4-2 『三河物語』 『松平記』 など、江戸時代初期の史料

織田信秀・信長の時代から間もない、江戸時代初期までの史料のうち、以下についての内容紹介です。

<江戸時代初期の史料>
● 岩波書店 日本思想体系26 『三河物語・葉隠』
● ちくま学芸文庫 『現代語訳 三河物語』
● 『愛知県史 資料編14 中世・織豊』 (『松平記』「名古屋合戦記」「清須合戦記」を所収)
● 川崎桃太 『フロイスの見た戦国日本』
● 岩波文庫 『宗長日記』

 

4-3 横山住雄氏の著作

横山住雄氏は、織田信秀、および織田信長の尾張時代の研究という分野のうち、とくに尾張国・美濃国関係では、真っ先に名が挙げられるべき研究者と思われます。同氏の著作中、以下についての内容紹介です。

<横山住雄氏の著作>
● 『織田信長の系譜』
● 『織田信長の尾張時代』
● 『斎藤道三と義龍・龍興』
● 『新編犬山城史』
● 『犬山の歴史散歩』
● 『犬山市史』 (横山氏の執筆部分)

 

4-4 村岡幹生氏の著作

村岡幹夫氏は、織田信秀、および織田信長の尾張時代の研究という分野のうち、とくに三河国松平氏との関係では、やはり筆頭の研究者と思われます。同氏の著作中、以下についての内容紹介です。

<村岡幹生氏の著作>
● 『新編安城市史1』 (村岡氏の執筆部分)
● 「今川氏の尾張進出と弘治年間前後の織田信長・織田信勝」
● 「織田信秀岡崎攻落考証」
● 『愛知県史 通史編3 中世2 織豊』 (村岡氏の執筆部分)

 

4-5 小和田哲夫氏の著作

小和田哲夫氏と言えば、戦国時代研究の第一人者です。戦国時代の全体像という点はもちろん、織田信秀、および織田信長の尾張時代という点のうち、とくに今川氏の動向との関連については、やはり同氏の著作が大いに参考になります。同氏の著作中、以下についての内容紹介です。

<小和田哲男氏の著作>
● 『東海の戦国史』
● 『今川義元 自分の力量を以て国の法度を申付く』
● 『今川義元 知られざる実像』
● 『軍師・参謀』

 

4-6 自治体史(県史・市史・町史)

織田信秀、および織田信長の尾張時代について、情報の宝庫と言えるものに、関係各自治体によって刊行された自治体史(県史・市史・町史)があります。それら自治体史のうち、本歴史館が参照した以下のものについての内容紹介です。

<自治体史>
● 『愛知県史』
● 『新修名古屋市史』 ・『西区70年のあゆみ』・『守山区誌』
● 『清洲町史』 ・『豊明市史』・『瀬戸市史』 ・『春日井市史』 ・『西春日井郡誌』
● 『岩倉市史』 ・『尾西市史』 ・『木曽川町史』 ・『犬山市史』
● 『大治町史』 ・『弥富町史』
● 『東浦町史』
● 『新編安城市史』
● 『岐阜市史』 ・『岐南町史』・『各務原市史』 ・『川島町史』
● 『羽島市史』・『海津町史』・『大垣市史』

 

4-7 織田氏に関する資料・研究書

織田氏と織田信秀および織田信長に関する研究書のうち、本歴史館が参照した以下のものについての内容紹介です。

<織田氏関係>
● 柴裕之編『尾張織田氏』
● 谷口克広『天下人の父・織田信秀』
● 桐野作人『織田信長』

 

4-8 信秀・信長の城に関する資料・研究書

織田信秀・織田信長およびその関係者の城に関する研究書等のうち、本歴史館が参照した以下のものについての内容紹介です。

<信秀・信長の城関係>
● 千田嘉博 『信長の城』
● 仁木宏・松尾信裕 『信長の城下町』
● 自治体史
● 松田 訓 「遺構からみた那古野城の残影」
● 鈴木正貴 「守護所下津の景観復元を考察する」「後期清須城本丸考」
● 『愛知県中世館城跡調査報告』

 

4-9 桶狭間合戦に関する資料・研究書

尾張時代の織田信長にとって、最重要かつ最もよく知られている合戦である桶狭間合戦について、本歴史館が参照した以下のものについての内容紹介です。

<桶狭間合戦関係>
● 太田牛一 『信長公記』
● 大久保彦左衛門 『三河物語』
● 藤本正行 『信長の戦争』
● 藤本正行 『桶狭間の戦い』
● 陸軍参謀本部 『日本戦史 桶狭間役』
● 旧参謀本部 『日本の戦史 桶狭間・姉川の役』
● 小和田哲夫 『今川義元 自分の力量を以て国の法度を申付く』
● 黒田日出男 『『甲陽軍鑑』の史料論』

 

4-10 木曽川などの河道に関する資料・研究書

織田信秀・織田信長の美濃攻めを理解するうえで、必ず押さえておく必要があるのは、当時の木曽川はどこを流れていたのか、その河道(流路)に関する理解です。長良川や庄内川・矢田川などについても、やはり河道の変遷がありました。この点について、本歴史館が参照した以下のものについての内容紹介です。

<河道関係>
● 国土交通省中部地方整備局 木曽川下流河川事務所 KISSOに掲載された諸論文
● 山本浩樹 「織豊期における濃尾国境地域」
● 木曽川流域の市史・町史
● 飯田汲事 「天正14年の洪水による木曽川河道の変遷と天正地震の影響について」
● 寒川旭 『秀吉を襲った大地震』
● 榎原雅治 『中世の東海道をゆく』
● 筧真理子 「長良川「古川」「古々川」の名称について」
● 建設省中部地方建設局 庄内川工事事務所 『庄内川流域史』

 

4-11 地理に関するその他の資料・研究書

自治体史など上記に名を挙げたもの以外で本歴史館が参照した、以下のものについての内容紹介です。

<地理関係その他>
● 山村亜希 「中世津島の景観とその変遷」
● 『織田信秀公と万松寺』
● NPO法人 愛知部落解放・人権研究所 編 『愛知の部落史』
● 『古地図で見る名古屋』
● 八事・杁中歴史研究会 『八事・杁中歴史散歩』
● 河内将芳 『信長が見た戦国京都』
● 續伸一郎 「中世都市 堺」 「中世の国際都市 堺」
● 堺市博物館 『堺鉄砲』

 

4-12 戦国時代の軍事に関する資料・研究書

ここからは、本歴史館の中で引用等はあまり行っていないものの、戦国時代を理解するのに非常に参考になった資料・研究書についてです。まずは、戦国時代の合戦を理解するのに役立った、武器や具足、その他軍事に関する資料・研究書の内容紹介です。

<戦国軍事関係>
● 『図巻 雑兵物語』
● かもよしひさ 『現代語訳 雑兵物語』
● 岩波文庫 『雑兵物語・おあむ物語』
● 藤本正行 『逆転の日本史 戦国合戦 本当はこうだった』
● 鈴木眞哉 『鉄砲と日本人』
● 鈴木眞哉 『刀と首取り』
● 鈴木眞哉 『謎解き 日本合戦史』
● 鈴木眞哉 『戦国軍事史への挑戦』

 

4-13 藤木久志氏の著作

次に、本歴史館の中で引用等はあまり行っていないものの、戦国時代を知る上で非常に役に立った、藤木久志氏の著作の内容紹介です。同氏は、戦国群雄論や合戦物語という従来からの視点を大きく転換し、雑兵や戦国時代の村といった視点から、戦国社会像を明らかにしています。

<藤木久志氏の著作>
● 藤木久志 『戦国の作法』
● 藤木久志 『新版 雑兵たちの戦場』
● 藤木久志 『戦国の村を行く』
● 藤木久志 『飢餓と戦争の戦国を行く』

 

4-14 戦国当時の日欧の軍事比較

ちょっと本題からは外れますが、日本の戦国時代をより良く理解するために、同時代のヨーロッパの軍事状況との比較を行ってみました。このページの前半は、比較して分かったこと。後半は、その比較のために参照した図書についてです。

<戦国当時の日欧の軍事比較>
● 近藤好和 『弓矢と刀剣』
● 『戦闘技術の歴史』 中世編・近世編
● バート・S・ホール 『火器の誕生とヨーロッパの戦争』

 

4-15 史料もどきの創作物とその研究書

最後に、本歴史館が参考にしなかった、あるいは批判付きで取り上げた「史料もどきの創作物」についてです。なぜそれらは史料ではなく創作物と言えるのか、またそうした創作物が生み出された経緯等に関する研究も含め、以下のものについての内容紹介です。

<創作物・偽書とその批判>
● 『甫庵信長記』
● 藤本正行 『信長の戦争』
● 『武功夜話』
● 藤本正行・鈴木眞哉 『偽書『武功夜話』の研究』
● 勝村公 『「武功夜話」異聞』

 

 

上に挙げている中で、まだお読みではない本などがありましたら、ぜひ、その内容紹介を読んでいただければ、と思います。ご興味のあるページに直接飛んでいただけますが、もしも宜しければ、次ページの「4-1 『信長公記』とその研究書」から順番に読んでいってください。